北九州国際音楽祭について
ステージと客席の「交歓」、アーティストと子どもたちの「対話」、それこそ、北九州国際音楽祭の財産です。
北九州国際音楽祭は、昭和63年(1988年)に北九州市制25周年を記念して創設され、本市の目指す「暮らしを彩る」まちづくりの取り組みの柱の1つとして開催しています。当初より、TOTO株式会社が本市の芸術・文化の振興に賛同し、開催に際しては多大な支援をいただいております。
当音楽祭は、フィンランド屈指の夏のフェスティヴァルであるクフモ室内音楽祭と「提携」した時期(1988年~1997年)と、都市型の総合音楽祭として歩みつつ教育プログラムを充実させる時期(1998年~)という2つの異なった歴史を持ちます。
クフモ室内音楽祭と「提携」した時期は、北九州市出身のヴァイオリニスト新井淑子と、彼女の夫でチェリストのセッポ・キマネン(当時、クフモ室内音楽祭音楽監督)が音楽監督をリレーしました。
また、音楽評論家の奥田佳道が、2003年度から2006年度までは企画アドヴァイザーとして、2007年度から2012年度(2013年3月)の間ミュージック・アドヴァイザーとして、計10年間アドヴァイザーを務めました。現在、2014年度より、音楽評論家・音楽学の広瀬大介が、ミュージック・アドヴァイザーを務めています。
また、当音楽祭では①北九州国際音楽祭オリジナル企画による創造と発信 ②海外オーケストラを聴ける機会の提供 ③質の高いクラシック音楽の鑑賞機会拡大 ④未来を担う子どもたちに音楽を ⑤広く市民が音楽に親しむ機会 を掲げ、その実現を目指して取り組んでいます。
特に、国内外で活躍中の旬のアーティストの招聘、北九州オリジナル企画の充実、若年者層を対象とした鑑賞事業などバラエティに富んだプログラムで質の高い国際レベルのコンサートの提供に努めています。