アレクサンドル・カントロフ[ピアノ] ズラトミール・ファン[チェロ] 12月10日(日)
2023年12月10日(日)
15:00開演(14:00開場)
北九州市立響ホール
(北九州市八幡東区平野1-1-1)
チケット料金[全席指定席]
S 席 | 5,000円(前売) |
---|---|
A 席 | 3,500円(前売) |
U-25(A席) | 2,000円(前売) |
※A席=2階ステージ周り席
※当日500円増 ※U-25=25歳以下(1998年以降生れ)、入場時本人により証明書要提示
◆チケットぴあ [Pコード:241-799]
◆ローソンチケット[Lコード:84245]
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プログラム
シベリウス:マリンコニア op. 20
グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調 op. 36
ワーグナー<D.ポッパー編>:アルバムの綴り 変ホ長調(ロマンス)
ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 op.99
※当初演奏を予定していたショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 op. 40はブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 op.99へ変更となっています。何卒ご了承ください。
※やむを得ぬ事情により、演奏者、曲目の一部が変更になる場合もございます。あらかじめ、ご了承ください。
関連情報
●WEBマガジン「ONTOMO」掲載記事
・2023.9.18up 2023北九州国際音楽祭~リウ、ガジェヴ、カントロフと今が旬のピアニストが相次ぎ登場!
◆ぶらあぼONLINE 「北九州市立響ホール特集ページ 」掲載記事
・2023.7.14 up 2023北九州国際音楽祭の聴きどころ
・2023.10.27up 世界的登竜門を制したふたつの才能が起こす化学反応
プロフィール
アレクサンドル・カントロフ[ピアノ]
“カントロフはリストの生まれ変わりだ。私は、彼のように楽器を操り、これらの作品を奏でるピアニストを他に知らない”
Jerry Dubins(『ファンファーレ』誌)
22歳で挑んだ2019年のチャイコフスキー国際コンクールにおいて、フランスのピアニストとして初めて優勝。同時にコンクールの歴史上3度しか与えられていないグランプリも獲得した。
演奏活動と録音活動のいずれも、各地の批評家たちから絶賛を浴びている。今やフランス・ピアノ界のホープとして定評のある彼は、早くに演奏活動を開始。16歳の時、ナントとワルシャワのラ・フォル・ジュルネ音楽祭から招かれシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演して以来、数多くのオーケストラからソリストとして招かれており、とりわけゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団と定期的に共演を重ねている。
来シーズンは、パリ管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団との共演が控えている。
またアムステルダムのコンセルトヘボウ、フィラルモニー・ド・パリ、ベルリンのコンツェルトハウス、ブリュッセルのパレ・デ・ボザールをはじめとする一流ホールで演奏を披露し、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ジャコバン国際ピアノ音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ルール・ピアノ・フェスティバルなどの著名な国際音楽祭に出演している。室内楽にも精力的に取り組んでおり、ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(チェロ)、ルノー・カプソン(ヴァイオリン)、ダニエル・ロザコヴィッチ(ヴァイオリン)、マティアス・ゲルネ(バリトン)らと共演を重ねている。
カントロフはBISと専属録音契約を結んでおり、デビュー・アルバム『A la russe』は、クラシカ誌の年間最優秀ショク賞(2017)を受賞、ディアパゾン誌、ピッチカータ誌、ピアノニュース誌の特薦盤に選ばれるなど、広く注目され高い評価を得た。その後『サン=サーンス:ピアノ協奏曲第3・4・5番』(2019)、『ブラームス、バルトーク、リスト』(2020)をリリースし、ディアパゾン・ドール賞と年間最優秀ショク賞を2年連続で受賞。特に2020年のピアノソロアルバムは、グラモフォン誌のエディターズ・チョイスにも選ばれ、彼の技術と芸術性が隅々まで繊細に表れた名盤と絶賛された。最新盤は『ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番、左手のための「シャコンヌ」、バラード集』(ディアパソン・ドール賞)。
2019年、フランス批評家協会賞の年間最優秀新人音楽家部門を受賞。
2020年には、先述のサン=サーンスの協奏曲アルバムで、フランスの最も権威ある音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジク・クラシック」の2部門(年間最優秀録音部門/年間最優秀器楽ソリスト部門)を同時受賞するという快挙を成し遂げた。
フランスとイギリスの血を引くカントロフは、これまでにピエール=アラン・ヴォロンダ、イーゴリ・ラシコ、フランク・ブラレイ、レナ・シェレシェフスカヤに師事。サフラン財団賞および、バンク・ポピュレール財団賞を授けられ、助成を受けている。
ズラトミール・ファン[チェロ]
チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門において史上最年少で優勝し、アメリカ人としては40年ぶりの快挙を遂げた現代を代表する若きチェリスト。弱冠20歳の卓越した技巧と洗練された表現力は多くの聴衆に驚きと感動を与え、すでに世界に通用する次世代のスタープレイヤーとして確固たる地位を築いている。完璧なテクニックを披露するカノンの名作から深い洞察力が発揮される現代曲までとそのレパートリーは幅広い。
2020/21年シーズンは世界各地でオーケストラとの共演やリサイタルを予定している。夏はラホーヤ室内楽協会でのリチャード・フーとのリサイタル、クリーヴランド室内楽フェストでの数々のプログラム、ブラボー!ヴェイル音楽祭でのジョシュア・ベルやシャイ・ウォスネルと共演のほか、アスペン音楽祭ではチャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲をアスペン音楽祭オーケストラと演奏する。秋にはアナーバー交響楽団のシーズンオープニングに登場、アイリスオーケストラとは2度の共演を控えている。ハーバード音楽協会、フィラデルフィア室内楽協会、オレンジ郡音楽協会などから支援を受けており、トーマスヴィル・エンターテイメント財団からは彼がカーネギーホールのリサイタルホールでミシュカ・ラシュディ・モーメンとロマン派のプログラムでデビューを飾る以前からスポンサードを受けている。
1月にはフィラデルフィア室内楽協会に再登場、バレエXやカリドール弦楽四重奏団と共にアンナ・クラインによる新作のフィラデルフィア初演に2夜出演する。またカンザスやグリーンズボロ交響楽団に加えて、イタリア、ロシア、中国、そして日本でオーケストラとの共演やリサイタルを予定している。
これまで数々のコンクールで輝かしい成績を残しており、2014年のアーヴィング・クライン国際コンクール、同年のスタルバーグ弦楽コンクール、2015年のヨハンセン国際コンクール、2016年のジョルジュ・エネスコ国際コンクール、2017年のヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションおよびアストラル・ナショナル・オーディション、2018年のアリス&エレノー・シェーンフェルド国際弦楽コンクールでいずれも第一位を獲得している。また、2016年にはアメリカ大統領より褒賞される奨学金制度、プレジデンシャル・スカラーズに芸術部門で選出。さらに、クロンベルク・アカデミーのチェロ・マスタークラスで方伯モリッツ・フォン・ヘッセン賞を受賞した。
ブルガリア系と中国系の両親のもとに生まれ、3歳でチェロを始める。ラヴィニア・スティーンズ音楽院、ハイフェッツ国際音楽院、ミュージック・アルプ夏期国際音楽アカデミー、アスペン音楽祭・夏期学校で学んだ後、現在はコヴナー奨学金のフェローとしてジュリアード音楽院でリチャード・アーロンとティモシー・エディーに師事している。アメリカのラジオ局、NPRの〈パフォーマンス・トゥデイ〉に出演したことがあり、若手音楽家たちを支援する団体〈From the Top〉のサイトには、これまで6回ほど登場している。使用楽器は、W.Eヒル&サンズの1905年製チェロ。音楽以外の趣味は、映画、読書、早指しチェス。